
痩せる脂肪「褐色脂肪細胞」を増やそう
2021年7月22日お腹や首周りが太くなり脂肪がなかなか取れない。そんな感じでは無いでしょうか。
脂肪の中にも実は痩せやすい、痩せる脂肪が有るのをご存知でしょうか。
それは、「褐色脂肪細胞」と呼ばれる脂肪で、北大名誉教授の 斉藤昌之先生によって発見されました。
ーー北海道大学 名誉教授の斉藤昌之ーー
1970年代より愛媛大学医学部で肥満研究を続けてきた。斉藤は日本に欧米の食文化が入っている事に注目した。これは今後の日本もアメリカのように肥満が増えてくるだろうと感じていたと述べていた。
それから14年間の研究の末、マウスを冷やす事でやせる脂肪が増える事を発見し、脂肪の燃焼が確認されるも世界の学会では、人では違うだろうとの回答で現状は、厳しかったと伝えられた。それからも斉藤は、人間だけが特別ではない、やせる脂肪はあると研究を続けた。
発見された!痩せる脂肪「褐色脂肪」

この斉藤先生は大人には存在しなとされていた「褐色細胞」を世界で初めて発見しました。この褐色細胞は大人には存在しないのが医学会では常識だったため、世界の肥満研究者を驚かせました。
世の中には”食べるに太らない”人がいます。一方、”小食なのに太る”というい人もいます。実は、この要因は褐色細胞が影響しているようです。
脂肪細胞には2種類あります。
体に蓄えられる脂肪ですが、2種類の脂肪細胞が存在すると言われています。
1つは「白色脂肪細胞」で脂肪を貯める傾向があります。
1つは「褐色脂肪細胞」と呼ばれ脂肪を燃焼させる傾向がある脂肪。
この褐色脂肪細胞は以前から知られていましたが、10代をピークに年齢と共に減少します。ですので、褐色脂肪細胞が減ると、基礎代謝がガクンと下がり事で脂肪がつきやすい体質になります。
年齢と共に「同じ運動量、食事量なのに太りやすくなったよ」という方は、まさに原因は褐色脂肪細胞の劣化、減少なのかもしれません。
褐色脂肪細胞を増やす食べ物も発見

唐辛子やショウガ、ワサビ、辛子など辛み成分に褐色脂肪細胞を活性化している事を発見しました。
斉藤先生は肥満研究において、以下の褐色脂肪細胞を活性化させる食べ物を見つけ、以下のように分類しました。
・トリップV1を刺激する食べ物;
唐辛子のカプサイシンや黒コショウ、ショウガに含まれる成分。青魚などに含まれるDHA、EPA。
・トリップA1を刺激する食べ物;
玉ねぎ、ニンニク、和がらし、わさびに含まれる成分。シナモンや緑茶の成分。
・トリップM8を刺激する成分;
ミントのメントールやペパーミントのメンチル乳酸という成分。
褐色脂肪細胞を効果的に増やすには?
難しい理論は別にして、褐色脂肪細胞は医学会では昔から語られていた燃えやすい脂肪で、大人になると減ってくる常識でした。
これを増やせば新陳代謝が増加し太りにくい体質になる。という事が重要な事では無いでしょうか。
それは、褐色脂肪細胞を効果的に増やすには!を知りたいですね。
寒冷刺激で褐色脂肪細胞が増加します。
褐色脂肪(ベージュ脂肪)細胞は寒冷刺激で効果的に働き、しかも、首・肩甲骨・脇の下・腎臓付近と、限られた場所にしかありません。
それで、痩せる脂肪を増やすには、下記の4つの方法が効果的です。

褐色脂肪細胞は、首周辺や肩・肩甲骨周辺、脇の下に多くあります。
冷水と温水を交互に浴びる

褐色脂肪細胞が集まる首は背中にに20℃の冷水と40℃の温水を交互にかけ刺激をして下さい。同時に温水と冷水が血行を促進しますから、美肌にも良いです。
手を冷やす

冷水で手の平をひやすと、褐色脂肪細胞を効率的に刺激することができます。
手の平を冷やしたあと、肩肩甲骨周りの運動をするとより効果的です。
肩胛骨周りのストレッチを毎日行う

褐色脂肪細胞は、首や背中の「肩胛骨」周りに集中しているので、肩胛骨周りの筋肉を意識してストレッチを行うと効果があります。肩を回したりするだけでも効果があります。
デスクワーク業務などはずっと同じ姿勢で、視力の低下なども伴い前かがみの姿勢になりがちです。そのため首からにかけて筋肉が歪んだり硬くなっているはずです。
肩凝りや腰痛解消にも肩甲骨周りのストレッチは仕事や家事の合間に取り入れる事が重要ですね。

姿勢が悪いと肩胛骨付近の筋肉の血流が悪くなり褐色細胞がうまく働かなくなります。
肩を後ろに引くような姿勢をとるようにすれば、姿勢が良くなり褐色細胞が活動しやすくなります。
姿勢を正せば、肩こりや眼の疲れなども改善し、不眠、美容などにも効果がありますね。