
カロリーカットでダイエット
2021年8月8日ダイエットの基本は食べる以上に消費する事でしょう。研究では運動により余計にエネルギーを欲しくなり体質によっては余計に太りやすい体質になるとも言われています。
どんなダイエット法でも基本は「脂質制限、糖質制限」によるカロリーカットが必要になります。
食事制限は運動より効果的!
運動で1キロの体重を減らすには約7,000Kcalの消費をしなければなりません。
例えば一般的なジョギングを30分間すると200~300Kcalほど消費します。
つまり、7,000kcalの消費は11.6~17.5時間のジョギングで可能です。
運動でカロリーの消費が厳しい事なのか改めて分かります。
運動の何よりのデメリットは「精神的な辛さ」では無いでしょうか?
ジョギングや運動が「気持ちいい」という人はジョギングが不要な体形の方だけです。このような体が運動を受け付けない普段運動をしない人は、運動をすると筋を痛めたりケガをするなど、「大変さ」ばかりが目立ってしまいます。
まずは筋トレから
日ごろから運動をしない人は、ジョギングや運動をするための筋力がありません。
ですので、運動に自信がない人はまずは運動から始めるのが良いです。
例えばジョギングを始めるから、足の筋を伸ばしたり、スクワットをして筋力UPだけをするのではありません。
ジョギングする時には足だけでなく、首、腕や胸、背中と全身の筋肉を使用します。
これらの筋肉が無い人がジョギングをすると、まず筋肉痛や筋を痛めて継続運動ができず挫折してしまいます。
体重がある人は関節を痛める確率が高まります。
ですので、段階を踏んで、まずは「筋トレ」をし「ウォーキング」と、徐々に速度を上げ「ジョギング」の状態に持っていく必要が有りますね。
ダイエットで重要なタンパク質
ダイエットを失敗する人で共通なのが「リバウンド」ではないでしょうか。
無理な食事制限により筋力が少なくなり、身体の新陳代謝が落ちてしまう事で、毎日の活動の中で自然に消費するエネルギー量が落ちてしまいます。
以下の男女別のエネルギー消費量を見てもらえば想像がつくように、筋肉量の多い男性の方がカロリー消費量が多い事が見て取れますね。
1日の平均エネルギー必要量(身体活動レベル「ふつう」の場合
身体活動レベル「ふつう」とは、日常生活の内容が、座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合)性別 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
15~17(歳) | 2,800kcal | 2,300kcal |
18~29(歳) | 2,650kcal | 2,000kcal |
30~49(歳) | 2,700kcal | 2,050kcal |
50~64(歳) | 2,600kcal | 1,950kcal |
65~74(歳) | 2,400kcal | 1,850kcal |
75以上(歳) | 2,100kcal | 1,650kcal |
- 出典 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
つまり、ダイエットにて筋肉を構成するタンパク質の摂取が少なくなれば筋肉が痩せていく事になり、自然に消費するカロリー消費が少なくなる傾向になります。
せっかくダイエットを使用としたのに逆に太りやすくなる(リバウンド)の原理は基本的にはこのようになります。
難しいダイエット中のたんぱく質の摂取
太りやすい食物の中での脂質は、タンパク質を摂取すると比較的多くの脂肪がついて回ります。
タンパク質食材 | 100g中の脂肪量 |
---|---|
牛ばら肉 | 50g |
豚ばら肉 | 35.4g |
豚ロース | 19.2g |
鶏もも肉(皮つき) | 14.2g |
卵 | 10.3g |
紅鮭 | 4.5g |
牛乳 | 3.8g |
鶏ささみ | 0.8g |
牛バラ肉でいえば、半分が「脂肪分」になってますね。
ハンバーガーなどはバラ肉を使いますので、脂肪分がいかに多い食品なのか分かりますね。
フライドチキン等も皮の部分に多くの脂肪分がついているので、皮の部分を残すなどの工夫が出来ると良いですね。
ダイエット中は「鶏ささみ」が推奨されるのは、このような理由なんでしょうね。
食べない「愚かな」ダイエットではなく、このような小さな知識で「賢く」食べて少ない労力で楽に楽しいダイエットをしたいですね。
【参考文献】
- ・日本人の食事摂取基準 2015
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf - ・厚生労働省 審議会・研究会等 たんぱく質
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4f.pdf - ・Medicine and Science in Sports and Exercise. Nutrition and Athletic Performance.
http://journals.lww.com/acsm-msse/Fulltext/2016/03000/Nutrition_and_Athletic_Performance.25.aspx - ・Stuart M. Phillips. A Brief Review of Higher Dietary Protein Diets in Weight Loss: A Focus on Athletes. Sports Med. 2014; 44(Suppl 2): 149–153.
- ・Luc J. C. van Loon. Is There a Need for Protein Ingestion During Exercise? Sports Med. 2014; 44(Suppl 1): 105–111.
- ・Harvard T.H Chan. Protein.
https://www.hsph.harvard.edu/nutritionsource/what-should-you-eat/protein/ - ・Biochemical, Physiological, and Molecular Aspects of Human Nutrition, 3ed
- ・国立スポーツ科学センターhttp://www.jpnsport.go.jp/jiss/nutrition/supplement/tabid/1217/Default.aspx
- ・文部科学省 食品成分データベース
http://fooddb.mext.go.jp